その時〜その後

長くなりましたのでたたみます。
11日
地震があったとき、私は会社の6階にある倉庫でいらない書類を整理するためにシュレッダーをかけていました。たまたま女性の先輩が様子を見に来ていて、なんだかゆらゆらしているし外を見たらアンテナのような細い棒が揺れていたので地震だということはわかりましたが数日前にあった震度3程度のものだろうだとばかり思っていました。したらだんだん揺れが大きくなってきてさすがにこれはいつものとは違うと思ったので、「部屋の外に出ましょう!」と廊下*1に出ていたらさらに揺れが強くなり、先輩がエレベーターホールと廊下を仕切るドアを開けていないといけないと思ったのかドアを押さえに行ったのですがそれは大きなガラスでできているので「離れた方がいいです!」と叫んで離れてもらい、ただ壁に寄り添って揺れが収まるのを待ちました。NZの地震が頭をよぎり、建物が潰れたらどうなるんだろうとそればかりが頭を過りました。
普段の仕事場に戻ろうかとも思いましたが3階だし、人も物も多いのでなんとなくここにいた方が安全なような気がしてワンセグで今の地震がどうだったのかを見ていたような気がしますが、正確にはどこでどうしていたのか覚えていません。でも会議室が同じ6階にあるのですがそんな地震があったにもかかわらず普通に会議をしにうちの会社の人が上がって来て「大丈夫だった?」とか「揺れたね」とかそんな言葉すらなしに会議室に向かっている姿を見て「この会社はおかしい」って思いました。

そうこうしていたら私の内線*2が鳴り「大丈夫〜?」と同じ部の人から能天気な声が聴こえて来たので「心配するのが遅いよ!」と言っていたら別の人が様子を見に来てくれ、ちょっと喋っていたら2度目の揺れが来ました。この時もただ壁に寄って揺れが収まるのを待つことしかできませんでした。

もうどうしたらいいのかわからないでいたらまた内線が鳴り「支店長命令で降りてくるように」と言われたので降りて行ってみたらみんな普通に仕事をしていて「やっぱりこの会社はおかしい(2度目)」と思いました。

支店長のパソコンにはワンセグ機能が付いているので何があったのかを見ていたら都内でも既に火事は出ているわ、東北で震度7だとか信じられない光景が広がっていました。
最初の地震発生から母親は無事なのかどうなのかだけが気がかりだったので会社の固定電話からも携帯からも電話をかけたり、メールしたりしましたが全然繋がらず、本当に不安でした。

周りの様子を見ていたら

auが比較的繋がりやすい
docomoはかかってきたものは繋がりやすい
docomoのショートメールもなんとかいけそうな感じ

もうううううううSBひどい!本当にひどい!こんなに携帯を投げつけて壊したくなる衝動に駆られたことはなかったです。

終業時間である5時半近くになったら女性社員全8名が集められ、車が2台あるからそれで帰れる人は帰るようにと言われました。
外に出てみたら道路は渋滞、「こんなに人が歩いているのを見たことがない」というぐらい徒歩で帰宅する人で歩道は人だらけ、コンビニの棚はすっからかん、公衆電話には行列と今まで見たことがない光景が広がっていました。

いつもは電車で20分、徒歩を合わせても40分の通勤時間ですがさすがに3時間かかって地元に到着。でも私はコースの最初だったのでこれぐらいの時間で済みましたが、コース最後の4番目だった先輩は明け方の4時に家に着いたそうです。

車の中で弟を経由して母親の無事は確認できたので、次は他の友達の安否確認をしたかったのですが友達もSBユーザーが多かったのでとにかく繋がりませんでした。

家の前にたどり着いても当然エレベーターは止まっていたので階段で7階まで上がってようやく帰宅できましたが、その日のうちに帰れたこと、ライフラインが無事だった事が本当にありがたかったです。


12日
怖いので電気とテレビを点けっぱなしにして寝ていたら、明け方の4時近くに大きな音ではないのにテレビから聞こえる緊急地震速報でぱっと目が覚めたらミシっという音とともに若干の揺れが。そのままテレビを見ていたら長野と新潟で震度6というのを見て信じられませんでした。

寝てるのか起きてるのかわからない状態でしたがとりあえず7時に起きて、この日に使うはずだった新幹線の指定を取り消してもらうのと食料の買い出しに出かけました。
みんなどこへ向かおうとしているのか家の前の1車線道路でさえ渋滞しているし、パン屋さんも店の外まで行列ができていました。しかしこんな時でも普通に営業しているだけでもありがたいのに、バイトらしき子が働いている姿を見て「こんな時なのに・・・!」と感動してしまいました。行こうと思っていた24時間営業のスーパーが安全点検のため休みになっていたので、家の近くのこれまた24時間営業のスーパーに行ったら営業していたのでちょっとだけ残っていたカップラーメンや 500mlの水やお茶、その他食料を買い込んで帰宅しました。


13日
懐中電灯の予備の電池がなかったので買いに行ったら単1だけが売り切れ。やはりみなさん考えることは一緒なんですね。この3日間ずーーーとテレビを見ていたので、所々壁が崩れ落ちていたり床が壊れたりしているところを見かけた以外はいつもと変わらないような風景を見て「本当におととい地震があったんだろうか、夢だったんじゃないだろうか」とすら思えました。それだけ都内は被害が少なかったということだと思いますが。


相変わらずの乱筆乱文だし長文になりましたが

・備えあれば憂いなし!
・明日は我が身
・いざという時、携帯・電話は使えないので他の連絡手段を
・やっぱり公衆電話は必要
・いちばんの有益情報を教えてくれるのはついったー

ということがわかりました。


日に日に被害が拡大していてテレビを見ていても信じがたく、目を背けたくなるような光景が広がっていますがこれは現実です。私も節電や募金など本当に微力ですが協力できることは協力していきます。あ、詐欺募金には気を付けて下さいねー!募金される方は確実に被災地に届けられる募金を選んで募金して下さい。
都内では余震も1日に数回揺れを感じる程度にはなりましたが、どうかこれ以上何もありませんように、被災地の方々に1日でも早く平穏な日々が来ますようにと願うばかりです。

*1:といってもパーテーションで区切っているだけなのでただの何もない空間ですが。

*2:コムなので持ち歩いています。